アジアは注意力を領土争いに集中させるべきでない

アジアは注意力を領土争いに集中させるべきでない。 日本の執拗さと米国の介入は、東アジアの領土争いを活発化させている。アジアの注意力はいくつかの島に集中し、協力・発展のアジアは怒り・対抗のアジアに変わりつつある。このような変化が中国の利益にならないことは明らかだ…

タグ: アジア 領土争い

発信時間: 2010-11-05 11:49:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

日本の執拗さと米国の介入は、東アジアの領土争いを活発化させている。アジアの注意力はいくつかの島に集中し、協力・発展のアジアは怒り・対抗のアジアに変わりつつある。このような変化が中国の利益にならないことは明らかだ。「環球時報」が伝えた。

東アジアは、世界で最も活力のある発展エリアとしての地位を数十年維持してきたが、その間に起こった数回の対立はこの地域を主導することはできなかった。米国は今、地域の注意力を領土争いに集中させている。これを最も気にしていないのは、経済面で中国より優位に立つことを望む日本と中国に追いつきたいインドだろう。

東南アジア諸国はそれ以上に気をもんでいる。これらの国は外部の力が中国台頭のバランスを取り、領土対話での能力が高まることを望んでいるが、急成長の道を歩んでいるため、先進国だが停滞している日本より地域の安定を重んじている。

東アジアが島の領有権でもつれているとき、最大の利益を得ているのは米国だ。米国は中国と周辺国の関係を裂く大量の資源を節約し、非常に少ないコストで「アジア主導」を実現できる。

直面している様々な争いや目に見えない各種の画策に対し、いかに落ち着いて対処するか、またこれらの争いと画策にはまらないようにするかは、中国人の智恵と意気を今後試すことになるだろう。

中国は一つ一つのやり方で挑発者と闘わざるを得ないかもしれないが、正しい判断を失ったり、挑発者から学んだりしてはならず、自身の最大の戦略的目的とは何かを終始念頭に置く必要がある。中国は発展を加速化し、現代化された強国を建設しなければならない。

島を守ることは中国台頭を実現させる「お決まりの動作」だが、米国のような外の強国が介入したことで、実現は非常に複雑になっている。東アジアのどの国にも島の争いを解決した経験はなく、全世界でも非常に少なく、中国は道を探りながら前進するしかない。

強硬な姿勢は時には必要だが、最も簡単な手段でもあり、結果的に争いのある国同士の強硬を重ね合わせることになる。世界的に見れば、弱い国は弱さを隠すためにより強硬な姿勢を示す傾向にあり、大国や実力のある国は原則を気にする傾向にある。大国には多くのてこがあるため、態度と手段において柔軟性を維持する可能性がある。

中国は東アジアで総合的な力が最も強い国だが、東アジアの問題が国際化すればそうではなくなる。

要するに、中国は領土問題において「強硬なほどよい」というわけではない。中国はまず問題の解決を進め、それができなければ東アジアの領土争いを米国の利益にとってプラスになるように進めてはならず、最優先して解決するアジアの最も重要な問題としてはいけない。

領土問題を解決するには中国の豊富な智恵が必要で、中国の態度も小国より戦略的であるべきだ。大国としては難しいところもあり、その難しさはまず、中国の利益が多様なことにあり、時には互いに食い違うこともある。たとえば、中国発展のマクロ環境を守るには、10本の指を使って10個のノミを押さえるのでなく、こぶしを掴む力がなければならない。しかし領土争いで中国はどこまで我慢すべきだろうか。これに標準的な答えはなく、限度は東アジアの各種の力と動機を合わせてはかるしかない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年11月5日

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