中国駐日本大使館は15日午後、今回の日本大地震で甚大な被害を受けた被災地の中国国民に対して順に避難するよう呼びかけたと発表した。同日夜、被災地・宮城県の中国国民第一陣が大使館の手配により仙台から新潟に向かい、航空機で帰国した。新華社のウェブサイト「新華網」が15日付で伝えた。
新華社記者が同日、今回の避難活動の集合場所である仙台国際ホテル玄関前に向かうと、大使館の発表を聞いた中国国民がすでに数百人集合していた。午後7時頃、避難第一陣を乗せた大型バスが出発、午後8時半までに、満員の乗客を乗せたバス5台が出発を終えた。しかし臨時チャーターバスに限りがあるため、一部の避難できなかった人は現地の避難所に向かった。
中国駐日本大使館の劉敬師・領事は新華社記者に対し、16日から避難に加わる人は急速に増える見込みと述べた。中国駐日本大使館と駐新潟総領事館は現在車輌の確保に努めており、輸送力向上を図っている。しかし東北の被災地では車輌のほか燃料も不足しており、避難活動はしばらく続くとみられる。
「人民網日本語版」2011年3月16日