「中国新聞網」記者は15日午後、日本の地震津波の重大被災地で国際人道主義救援任務に当たっている中国国際救援隊の陳慶開・支隊長と魏慶峰・隊員に電話取材した。ウェブサイト「中国新聞網」が伝えた。
魏隊員によると、日本時間午前7時頃、中国国際救援隊は岩手県大船渡市南部地区に到着、ローラー式による大規模な捜索活動を行った。約30分の捜索の結果、隊員らは倒壊した家屋1棟から1人の遺体を発見した。付近の住民によると、地震発生後、この家屋に住む人が何度も親類を捜しに訪れたが、何も発見することはできなかったという。
「現地の家屋のほとんどは木造で、津波による浮遊・衝突の結果、損壊は著しく、加えて余震が続いているため、捜索救援活動はリスクに直面している。我々は現在、防衛対策を積極的に検討している」。陳支隊長は、地震発生から4日目となり、被災者の生存率が急激に下がるとされる「発生から72時間」を大幅に超えているが、中国国際救援隊は人手と装備を活用し、生存者捜索を続けると語った。
中国国際救援隊の隊員15人は岩手県で救援任務を無事完遂しているほか、さらに現地住民のテント設営、物資輸送、交通整理も支援している。このほか、中国国際救援隊は在日中国国民68人について、中国国内との連絡を助けた。
「人民網日本語版」2011年3月16日