日本に援助する2万トンの燃料油を積んだタンカー「盛池号」は28日午後、大連石化港に到着した。
2011年から、日本政府は財政赤字の削減に取り組んでいく予定だった。GDPの2倍にも及ぶ負債額を抱える政府、震災後、財政は首が回らない状態に陥った。赤字削減の計画は白紙になり、復興のために膨大な資金を更に借金しなくてはいけなくなった。重なる不幸で、日本経済は落ち込む、世界経済の回復をも遅らせている。
原発事故の対応、被災者の救援、被災地の復興に追われる日本、これは厳しい挑戦となる。果たして、盟友であるアメリカはどれだけの手助けできるだろうか。ヒラリー国務長官はすでに援助をすると表明しているが、どのくらいの援助ができるかは状況次第だ。量的緩和政策で経済を刺激してきたアメリカだが、未だに目立った回復は見られず、緊迫した状況は依然続いている。日本への援助は、志高くとも実らないかもしれない。
復興のために、日本は外国の力が必要になる。そこで、中国と韓国が欧米諸国以外では重要な資金源となり、インドを含むASEANもそうだ。日米同盟は今後も安定し、アメリカの軍事力の盾が日本には不可欠だ。しかし、今回の災害で、日本は経済面で再びアジアの一部に還り、アジア諸国とより強い関係を築くことになるだろう。これは停滞して進まなかった東アジアの経済・貿易の一体化にとって、大きな原動力となる。復興により、資金、市場、資源などの需要が一気に増え、新興市場への依存が大きくなるだろう。