日本の福島第1原子力発電所では4日から、「高放射性の汚水」のための貴重な貯蔵スペースを確保するために、太平洋に総量1万1500トンの「低放射性の汚水」の排出を開始した。日本側によると、これら「低放射性の汚水」中の放射線量は日本の法定安全基準の約500倍で、すぐに海水で無害に希釈されるレベルだという。
これと同時に、日本の救援隊による2号機の付属施設の立て坑(ピット)の汚水漏れを塞ぐ作業は失敗し、法定安全基準の1万倍の放射性汚水が1時間あたり7トンの量で太平洋に流入している。このため作業員は「場所が違う」ことを疑っており、発電所の冷却水中に白い顔料を投入して、汚水の本当の漏洩ルートの確認を開始している。
福島第1原発の運営を担当する東京電力は、福島第1原発の危機を最終的に解決するには数カ月を要するとしている。ここ数日、現場の作業員はコンクリートや高分子ポリマー、おがくずや新聞紙などの混合物で2号機付近の亀裂を塞ごうと試みてきたが、いずれも失敗に終わっている。
検査データによると、ピット内の汚水に含まれる放射性ヨード131は正常運転時の原子炉内の水の1万倍以上に達しており、これが付近の海水の放射性汚染物の元と見られている。調査担当者は、上述の亀裂は3月11日の大地震で生じたものと推測している。もっとも、他の5つの原子炉付近の建築物では同じような漏洩の現象は見られない。
「人民網日本語版」2011年4月7日