日本の津波がもたらした巨大な堆積ゴミ、目下太平洋を漂流中
香港の『文匯報』ウェブサイトの9日の報道によると、3月11日日本で発生した大地震で起きた大型津波のため20万戸に及ぶ建築物が太平洋に流れ込み、そののちに大型片のゴミとなり目下米国の西海岸に向かって漂流している。これらの巨大なゴミの広がっている範囲はテキサス州三個分に相当すると見られている。自動車、トレーラー、船、家全体などが太平洋の公海上を漂っている。米国の海洋学者の予測によればいまだ靴をはいたままの人体の切断肢などもあり、1年から3年後には米国に流れ着く事になると予測されている。
人体の切断肢が米国に流れ着く可能性も
報道によると、シアトルの海洋学者のアイベスマイル氏は、数千体の津波の犠牲者の遺体が海に流れ込み、その遺体の大部分の四肢が海水の中で分断され、靴を履いたままの脚が漂流している可能性がある。漁船や海面の漂流物は吹く風の影響を受けて1年以内には米国のワシントン、オレゴン、カリフォルニアの各州に流れ着く可能性があり、北太平洋還流によりそのゴミはハワイ、そして最終的にアジアに戻っていくだろう。木製品や家具は2、3年かかってこの「波に乗った漂流」の過程を「完成」するだろうと言っている。
アイベスマイルは更に、津波による残骸の多くの部分がプラスチック製で完全には分解されないため、海洋汚染を引き起こし、海洋生物に危害を及ぼす可能性があるとし、特に日本で生まれカリフォルニア州まで周遊してくる数十万匹の海亀の子どもの生命にとって脅威となる事を心配している。
米軍は航路の脅威となると警告
報道によると、米国第七艦隊隊員のタニスさんは、このような大型の漂流残骸は見たことがなく、この類のゴミは航路上の脅威となると警告している。
また彼は、「スクリューで推進する船は、このような浮遊ゴミを押しのけて進まなければならないがそれは大変困難な事だ。漂流しているある種の魚網はその中でも特に危険である」と語っている。
米国放射医学学会医学物理委員会委員長のシャーウィシ氏は「米国西海岸に流れ着くゴミの一部は放射性物質を帯びている可能性がある。しかし米国到着時にはその輻射量と危険性は非常に低くなっている」と語っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月11日