中国黒龍江省ハルビン郊外にある「731」遺跡は、世界最大の細菌戦後地であり、日本軍国主義が中国で極めて残酷な細菌兵器試験を実施して中国人や外国人を惨殺した実際の証拠現場でもある。日本人の募金で建てられた「謝罪と不戦和平の碑」の除幕式がこのほど行われた。式に参加した日本人有志は中国側の代表とともに、平和を祈念した。「日本新華僑報網」が伝えた。
朝日新聞の報道によると、日本人の募金で建てられた「謝罪と不戦平和の碑」の除幕式が9日、「侵華日軍第731部隊遺跡」で行われた。この遺跡群は、中国侵略旧日本軍731部隊があった黒竜江省ハルビン市郊外にある。日本人が建立を提案し、それにより謝罪の意を示そうとした記念碑は、中国では極めて珍しいという。
除幕式には、日本人有志、中国人研究者、被害者の遺族など80人が参加した。記念碑には、「731部隊は、世界史上かつてないほどの国家的犯罪を行いました。我々は加害国の国民を代表し、中国で惨殺された罪のない人々や遺族に対し、心から謝罪します」と書かれている。
731部隊は、正式名称を「関東軍防疫給水部本部」といい、1936年に設立された。同部隊は、中国人やロシア人の捕虜に生体実験を行い、ペスト菌やコレラ菌を用いた細菌兵器を開発、多くの犠牲者が出る結果となった。
「人民網日本語版」2011年7月12日