ロシアがアジア諸国と軍事的な交流および提携を行なえば、極東防衛の強化が一層強まること請け合いである。南アジア、東南アジア、東アジア何処をとっても、ロシアの軍事行動を垣間見ることができる。東アジアの重点である日本は、経済的にも軍事的にも世界トップクラスにあることから、ロシアと協力提携関係に置いておくべき対象になるのは必至である。日本を取り込み、軍事的な協力・交流を行なうことは、ロシアにとって至極当然のことと言えよう。
この度、共同訓練を行う海域について、ロシアは常にないこだわりを見せた。極東は今後のロシア発展を左右する地域として最重要視されている。オホーツク海は各種資源が豊富に存在するだけでなく、重要な戦略的要地でもあり、ロシアの極東地域全体の防衛における主要な海域なのである。
日本海および宗谷海峡はロシアにとって重要なポジションを占めている。この2つの海域を支配下に置けば、その他の強大国がオホーツク海に侵入するのをロシアが制限できるようになる。このため、この度の共同訓練の海域を日本海としたその意義は非常に大きい。他国籍艦船のオホーツク海侵入を阻止するために、日本を取り込み、共同訓練を行なうことは決して奇怪な事ではない。
このため、ロシアは国益のための外交政策を忠実に実行しているだけなのである。日本に対する強硬な手段も、戦略的な取り込み策も、実は道理に叶った行動なのである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年9月27日