日本政府が中国人個人客を対象とした訪日観光ビザ発給規制を緩和してから、中国大陸部から日本を訪れる中国人観光客は、年を追うごとに増加している。中国大陸部の観光客は、日本の旅行業界にとって、今では無くてはならない存在となっている。日本新華僑報網が伝えた。
沖縄県は15日、1月に沖縄を訪れた観光客の状況を発表した。観光客数は前年同期比0.9%増の40万9700人と、4カ月連続してプラス成長を果たした。今年は、春節(旧正月)が1月にあったことから、春節連休を利用して中国大陸部や台湾などの中華圏から沖縄を訪れた観光客が増え、沖縄旅行業に活況をもたらした。一方、日本人観光客は、円高の影響で海外旅行に出る人が増え、沖縄を訪れる観光客はやや減少した。
1月に沖縄を訪れた外国人観光客は前年同時期40.1%増の1万9900人。中国国際航空が今年1月11日に北京-那覇線を開通して以来、中国人観光客はかなり増加した。春節連休中のツアーはなんと完売、大盛況ぶりを呈した。
中国大陸部からの観光客が増えたのとは対照的に、日本国内からの観光客は前年同期比0.6%減の38万9800人だった。国内観光客数は4カ月連続でマイナス成長となった。円高の影響を受け、国内観光客はこぞってアジアなど海外に出かけ、東京方面からの旅行客も減少した。しかし、大阪方面からの旅行客は、便利な九州新幹線のおかげで依然多く、全体的に見ると国内観光客数には、ほぼ変化がなかった。
沖縄県側は、「春休みに入る3月、沖縄を訪れる国内観光客は増える見込みだが、2月末までは、海外や九州などライバル観光地との顧客獲得競争は、引き続き楽観の許されない状況だ」と話した。
「人民網日本語版」2012年2月19日