開幕式であいさつする蔡武文化部長
中国政府主催の「中日国民交流友好年」開幕式が10日夜に東京・渋谷のBunkamuraで開催され、歌舞劇「シルクロードの花吹雪」によって行事全体の幕が開けられた。中国新聞社が伝えた。
中国政府特使としてあいさつした蔡武文化部長(文化相)は「われわれは両国の前の世代の政治家が中日関係の再建と発展のために確立した基本的な原則と精神を学び直し、銘記しなければならない。これと同時に世界と未来に目を向け、より長期的な視点と広い度量で中日関係を扱い、中日関係の大きな方向性をしっかりと把握しなければならない。より強い責任感と使命感、より賢明な政治的知恵をもって、両国間に存在する問題を適切に処理しなければならない。中日国民交流友好年はすでに300件近い行事が計画または実行中だ。こうした行事の1つ1つが、中日関係の踏み込んだ発展に対する両国の社会各界の素晴らしいビジョンを担い、中日友好への両国人民の切なる期待を凝縮しており、中日戦略的互恵関係の全面的深化への信念と力を積み重ねるものだ。われわれには中日国民交流友好年によって両国の友好関係の歴史に鮮やかな一ページが書き加えられることを信じるに十分な理由がある」と述べた。
日本政府を代表してあいさつした藤村修官房長官は「中日の戦略的互恵関係の発展においては相互信頼の強化が特に重要であり、国民一人一人の交流を深める必要がある。今年中日間では多くの交流行事が行われる。このような特殊な機会を通じて両国民が互いの文化を理解し、相手国に興味を抱くことは、相互信頼への第一歩となる」と述べた。
日本の野田佳彦首相は祝電で「中日国交正常化40周年という機会を生かし、各レベルの様々な対話や交流を通じて、互恵関係を深めることが大変重要だ。日本政府は様々な記念行事を全力で推進し、この記念すべき年をさらに盛大なものにする。中日間の友情の絆がさらに深まることを期待する」と表明した。
開幕式には中国の程永華駐日大使、日本の鹿野道彦農林水産相、中日国民交流友好年の日本側組織委員会委員長を務める米倉弘昌経団連会長、加藤紘一中日友好協会会長など中日両国の政界、経済界、文化界および友好関係者1000人近くが出席した。
「人民網日本語版」2012年4月11日