自衛隊が機動部隊の建設に取り組めば、作戦に投入される部隊の需要が生まれる。自衛隊の第12旅団は日本初の空中機動旅団で、離島奪還作戦にフレキシブルに投入できる。4機のOH-6偵察ヘリ、8機のCH-47大型輸送ヘリ、8機のUH-60多用途ヘリが配備されており(計20機)、日本のその他の旅団を大幅に上回る。しかし第12旅団がすべてのヘリを投入したとしても、1回毎に一つの中隊を輸送するのがやっとのことだ。つまり作戦において、第12旅団は戦線の重要なエリアに兵力を空から迅速に投入できず、1回毎に一つの中隊の兵力しか輸送できないことになる。この探りを入れるような戦術は、兵法ではタブーにされている。
日本の自衛隊の「機動防衛力」へのモデルチェンジは、周辺の「不確定の脅威」への対応を口実としているが、本質は本土の専守防衛から海外への侵攻に移る、戦略思想の重大な変化を意味しており、日本が求める軍事大国に向けた重要なステップだと分析されている。これは周辺の国・地域の安全に深刻な脅威をもたらし、日本は将来的に世界で軍事力による干渉を増やしていくだろう。しかし日本の低迷する現在の経済状況では、防衛予算の拡大を維持できるか疑わしいところだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月18日