3月4日に行われた中国人民政治協商会議第12期全国委員会第2回会議のグループ討論で、全国政治協商会議委員、第5回中日友好21世紀委員会中国側委員である中国外文局の周明偉局長は中日関係に言及し、「日本の右翼政治家と一般庶民を区別して扱うべきであり、複雑な闘争を簡単にしてはいけない」と強調した。
周局長は、「中日関係が最も困難だった時期、毛主席は主な矛盾はA級戦犯にあるとし、戦犯と日本の国民を区別した。政治においても、日本の軍国主義の指導者とその他の指導者を区別した」と述べた。また、社会にはあいまいにも「日本を敵視する」感情があり、このような傾向が現れたことに懸念を示した。現在の中日関係の困難の一つに、両国民の相互理解と信頼が欠けてきていることがある。80~90年代と比べて、現在の両国民は相互信頼を失っている。周局長は、社会における民族感情に合わせて日本や日本人を「からかう」という現象を批判した。
例を挙げると、あるウェブサイトは、「鬼を叩く」という名前の戦争をテーマとしたゲームを開発した。ゲームでは民族の恨みを好きなように発散できる。しかし、このゲームで安倍首相の気勢に攻撃を与えることはできるだろうか。日本の右傾化の勢いに反撃できるだろうか。それはできない。周局長は、「表面上は日本政府による正義にもとる行為、歴史を逆行させる右傾化の誤った言動に対する反撃に思えるが、実際は中日両国民にマイナスの感情をもたらすことになる。このような複雑な問題を簡単にするのはよい方法ではない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年3月5日