周知の通り、近年の中日両国関係には多くの不具合と停滞の局面があったが、日本の右翼勢力による邪魔立てと妨害がその根本的な原因だった。右翼勢力は侵略の歴史の否定と美化を繰り返し、特に首相と閣僚はA級戦犯の祀られている靖国神社を参拝した。さらに敏感な領土・主権問題でも、自ら事を荒立てた。右翼勢力は中国の正常な発展と成長に対して無用な焦燥と疑問を抱き、その他の国際勢力を抱き込み中国の発展をけん制しようとした。2014年の中日関係を振り返ると、紆余曲折を経たが、全体的に見て前向きに発展する流れを維持した。特に中日両国が発表した、今後の関係発展に関する4つの合意事項は、両国関係が非常に困難で重要な時期に取りまとめられた。これは非常に得難いことであり、その中には中日両国の各界の識者の心血・汗水が凝縮されている。
中国には、「つないだ鈴を解くのはつないだ本人」、「過去を覚え、未来の師とする」という古いことわざがある。中日関係の近年の問題は、どこにあるのだろうか?これは一目瞭然で、非常にはっきりしている。日本が第二次世界大戦の侵略の歴史のいたましい教訓を汲み取り、侵略の歴史を心から反省し、道を逆戻りせず、過去の軍国主義の思想および道と一線を画し、永遠に誠意をもって平和的発展の道を歩み続け、中国の正常な発展を客観的・友好的・率直にとらえ、中日の4つの政治文書の精神と含意を着実に順守し、小賢しい真似や裏表のあるやり方をせず、中国の発展と成長を日本のさらなる発展の脅威ではなくチャンスとすることができれば、中日関係は秩序ある軌道上で健全かつ急速に発展するだろう。反対に、日本の政界が右翼勢力に操られ、右翼勢力が気炎を上げ、理性的な声が抑圧され、客観的・公正な態度を持つ人が排斥され、日本が歴史の流れに逆行し軍国主義の古い道に戻り、大々的に軍拡に取り組み、さまざまなやっかい事をこしらえ、中国の足を引っ張り中国に対抗するなどすれば、中日関係は悪化と緊張化を続けるしかない。両国の前の世代の指導者と各界の友好関係者が苦しみながら構築した中日関係は、存在を維持できなくなるだろう。
来年2015年は中国抗日戦争勝利・世界反ファシズム戦争勝利70周年、世界で最も権威ある世界平和維持組織の国連の創設70周年であり、歴史を記念する意義ある年だ。日本は2015年を契機に、心を入れ替える姿勢、悔悟する心、心から反省する行為を示し、勇敢な心と果敢な行動により、日本軍国主義の残酷な侵略を受けた国と国民に対して心から反省し謝罪するべきだ。日本がそうすれば、中日関係のさらなる前向きな発展を促す、積極的な力を発揮できるはずだ。(厖中鵬 中国社会科学院日本研究所学者)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年12月22日