日本の右派に反撃、歴史の正義を記憶遺産に=羅援氏

日本の右派に反撃、歴史の正義を記憶遺産に=羅援氏。

タグ: 神風特攻隊 世界遺産 反ファシズム戦争

発信時間: 2015-05-18 14:15:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

南九州市長の霜出勘平氏、知覧特攻平和会館長兼世界記憶遺産推進室長の上野勝郎氏、知覧特攻平和会館管理係の桑代睦雄氏は今月13日、日本外国特派員協会で記者会見し、再び神風特攻隊の世界記憶遺産登録申請に関する説明を行った。

日本による神風特攻隊の登録申請は、人類文明の継承に対する冒涜で、世界遺産登録申請制度の主旨にもとり、人類の公理を脅かしている。これは日本の右派の醜い野蛮な一面を示した。

神風特攻隊は日本軍国主義の産物であり、これを日本の精神的遺産として継承していくことは、日本の右派の反動的な歴史観・栄誉観を反映している。どうりで日本の右派が頻繁に靖国神社を参拝し、戦争の罪人を英雄として崇めるわけである。これは悲しくもあり、恐ろしくもあることだ。神風特攻隊の隊員にこの栄誉を与えるならば、彼らに虐殺された被害者の心情はいかばかりであろうか。日本は神風特攻隊の登録申請を、「悲劇の再演を回避するため」としているが、これは完全に人をだます戯言だ。それならば、なぜ筆舌に尽くしがたいほど悲惨な南京大虐殺の登録を申請しないのか?なぜ良心のかけらもない慰安婦の登録を申請しないのか?これらの悲惨な歴史こそが、人類が忘れてはならない共通の記憶である。

日本の歴史に逆行する遺産申請に対して、事後に抗議するだけでは役に立たない。我々は積極的な対策を講じ、機先を制し発言権を手にし、文明と理性により野蛮と悪に対抗するべきだ。

筆者は芷江、南京中央軍校大礼堂など、日本が降伏を宣言した地の登録を申請し、日本の屈辱の瞬間を永遠の記憶に変えることを提案する。

九一八事変(日本名・満州事変)が発生した北大営、七七事変が発生した盧溝橋、南京大虐殺の発生地域、731細菌部隊旧跡の登録を申請し、人々が歴史を記憶し、罪と悪を批判し、平和を惜しむようにするべきだ。

上海四行倉庫、平型関、台児荘などの抗戦記念地の登録を申請し、人々の愛国主義・革命英雄主義の精神を発揚し、中国人の不撓不屈の記憶を歴史書に留めるべきだ。

極東国際軍事裁判の判決文、ラーベの日記、ミニー・ヴォートリンの日記、米国のジョン・マギー牧師が1937年に撮影した、南京大虐殺の105分間に渡るフィルムの登録を申請し、歴史の真相を取り戻し、日本のファシストの罪を歴史の恥辱の柱に打ち付けるべきだ。

世界の反ファシズム戦争の東洋の主戦場である中国の人々には、多くの悲惨で悲壮な共通の記憶がある。我々は登録申請によりこれを固定し、世の中に示し、継承していくべきだ。我々が登録を申請するのは憎しみを引き継ぐためではなく、歴史の悲劇の再演を防ぎ、善を発揚し悪を抑え、正義により悪を懲らしめるためだ。(筆者・羅援 中国戦略文化促進会常務副会長兼秘書長)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月18日

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