今年は中国人民抗日戦争勝利、世界反ファシズム戦争勝利70周年だ。すべての戦争に反対し平和を愛する国、特に当時の被害国(第二次大戦時に多大な貢献を成し遂げた東洋の主戦場である中国、欧州の主戦場であるロシアなど)は、さまざまな形式によりこの特殊な年を記念する活動を計画・実施している。中露の行動は要義が非常にはっきりしている。この要義とは、歴史を銘記し、国恥を忘れず、警鐘を鳴らし、防御を徹底し、戦争に反対し、平和を守り、ウィンウィンを実現し、未来を見据えることだ。
全世界がさまざまな形式により第二次大戦の勝利を記念する中、安倍晋三首相はコソコソと身を隠し、言葉を濁し、重要な問題を避けようとしている。まるでこの世界が騙されやすく、口先だけで世界から支持を集められるかのようで、幼稚かつ笑止千万だ。安倍首相は就任以来、歴史問題でこの愚かな様子を続けてきた。「戦後70年安倍談話」は形式的にも内容的にも、安倍首相が聞こえの良い言葉遊びをし、日本が中国などのアジア諸国を侵略したという歴史の真相を粉飾する厚顔無恥な行いだ。
安倍首相より前の首相談話の多くは心からのものであり、自ずと高い効果が得られた。戦後50周年の村山談話、60週年の小泉談話は形式的にも内容的にも評価に値し、積極的で実質的な意義を持つ。
村山談話と小泉談話は閣議決定に基づき、日本政府の歴史認識に対する正式な見解を示すため、重要な影響力を持つ。中国人民抗日戦争勝利、世界反ファシズム戦争勝利70周年を控え、安倍首相は表面的には村山談話を継承しようとしているが、実際にはその勇気と知恵を持たず、ましてや責任などは持ちあわせていない。安倍談話は閣議決定ではなく個人の見解として発表される可能性があり、日本の正確な歴史観を薄れさせ、歪曲する。安倍首相がどのように言葉を飾り平和を叫んでも、根本的な意義を失う。
安倍談話が閣議決定されるか、心からの反省と謝意を表明するか、戦争を放棄し平和を愛すると宣言できるかは、その態度を観察するための試金石になる。安倍首相がひねくれた態度を捨て、安倍談話を調整し、中国の招待に応じ北京で開かれる戦後70周年の閲兵式に出席すれば、見所が出てくるのだが。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月23日