世界最大級の航空見本市「パリ国際航空ショー」が、今月21日に閉幕した。ショーは航空業界にとって極めて重要な商談の場となっているが、三菱航空機が開発中の日本産ジェット旅客機「MRJ」は新たな受注を獲得できず、ライバルメーカーと比べて劣勢が目立った。 三菱航空機は当初、初飛行試験をパリショーの前に実施し、受注増に結びつけようとしていた。しかし部品などの試験をしている過程で、機体設計を一部見直す必要が生じ、初飛行を9−10月に延期した。今回のショーで新規受注がなかったのは、初飛行の遅れが影響したと見られる。