概要
中国人民解放軍空軍は1949年11月11日に正式に設立された。半世紀の建設を経て、航空兵や地対空ミサイル兵、高射砲兵、レーダー兵、空挺兵、電子対抗、気象などの多くの兵種、戦闘機や攻撃機、爆撃機、輸送機などの多くの機種からなる近代的なハイテク軍種として発展している。主要任務は、国土の防空を担い、陸海軍の作戦を支援し、敵後方を空襲し、空輸と航空偵察を行うことである。
主要兵種紹介
航空兵は、空軍の主要な構成部分であり戦闘力である。戦闘航空兵と攻撃航空兵、爆撃航空兵、偵察航空兵、輸送航空兵などからなる。地対空ミサイル兵は、地対空ミサイルを配備し、防空任務を遂行する兵種であり、通常は戦闘航空兵と高射砲兵と共同で行動する。高射砲兵は主に防空作戦に用いられ、敵の空中標的を攻撃し、戦闘航空兵の制空権奪取を助ける。空挺兵は、航空機着陸またはパラシュート降下の方式で地上の作戦に介入する兵種であり、歩兵や装甲兵、砲兵、工兵、通信兵、その他の専門部(分)隊によって構成される。主要任務は、敵の後方にいたる重要な標的と地域を奪取することである。
中国人民解放軍空軍編制
中国人民解放軍空軍の編制序列は、空軍、軍区空軍、空軍軍、師(旅)、団、飛行大隊(営)、飛行中隊(連)である。
詳細紹介
空軍の現役の兵力は47万人で、解放軍の総人数の17%を占める。操縦士は1万5千人、空挺兵は2万4千人。作戦能力のある飛行機は3200機近くあり、そのうち第3世代機は「J-10」シリーズが約250機、「J-11」シリーズが約150機、「Su-30」「Su-27」が約200機、第2.5世代は「JH-7(フライング・レオパルド)」が250機ある。第4世代機「J-20」は2018年前後に配備される。2016年以降には国産大型輸送機「Y-20」を配備し、これを土台として国産の大型給油機や早期警戒機を発展させる。
中国空軍の早期警戒機技術は世界をリードする水準にある。中型早期警戒機「KJ-200」は、フェーズドアレイレーダーが搭載されている。「KJ-2000」は「Il-76」を母機とした早期警戒機で、国産の先端フェーズドアレイレーダーが搭載され、世界を先駆ける水準にある。中国空軍はすでに、「KJ-3000」と海軍艦載機型の早期警戒機の開発に着手している。
空軍と海軍の航空兵の飛行機は主に中国東部地区に駐留されている。沿海に展開されているのは主に海軍航空兵部隊で、「J-10」「JH-7」「H-6K」などの爆撃機や水上機が配備されている。内陸部では主に辺境地区に駐留され、「J-8」「J-7」「J-11」「H-6」などの戦闘機や爆撃機が配備されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年7月30日