環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の新たな閣僚会合が、7月28日にハワイで開始された。与党の自民党が激励のため議員団を派遣し、甘利明TPP担当相および鶴岡公二首席交渉官に対して、日本政府の譲歩の限界を守り、米国などに対して過度に譲歩しないよう求めた。
今回の閣僚会合は、TPPの最後の交渉と見られている。日米両国の、農産物の輸入に関する交渉は、これまで難航していた。特に米国は日本に対して、毎年17.5万トンのコメを輸入するよう求めていたが、日本政府は5万トンの合意に留まった。日本政府は先ほど譲歩の姿勢を示し、国内市場でコメ不足が生じれば輸入量を拡大すると表明した。しかしこの妥協は米国政府から認められていない。
自民党の森山裕TPP対策委員長は議員団を率いてハワイ入りし、政府の交渉団を激励し、圧力をかけた。森山委員長は28日、会場近くのホテルで政府の交渉団を集め、「交渉事は結果が全てだ。国益にかなう交渉に導いてほしい」と要請した。また農産物重要5項目の関税維持などで政府が過度な譲歩をしないようけん制した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年7月29日