「液晶画面が至る所にある」というこの時代、液晶パネルメーカーが注目を浴びている。液晶パネル業界を引っ張ってきた日本企業のシャープやソニーなどは、今では連続赤字を出し、市場シェアは大幅に低下している。一方、中国企業は追い越し、生産量を大幅に増やし、世界市場獲得を目指している。
『日本経済新聞』によると、京東方科技集団などの中国企業は大きな工場を多く新設しており、中国の液晶パネル出荷面積は2018年に韓国を超えて世界一になることが予想されている。
報道によると、日本企業は代表的な液晶パネル「超薄型ディスプレイ」の生産でトップを行っていたが、今では激しい競争に直面し、シャープなどの日本企業は大型パネル分野から撤退し、中小サイズの商品で突破口を探っている。
2000年頃から、韓国企業は液晶パネル市場で大きなシェアを握るようになり、サムスン、LGが現在世界をリードしている。中国の新興企業と韓国企業の生産量における差は大きい。
液晶パネルは主にテレビパネルに使用されている。「IHS2015」によると、2015年の世界の液晶テレビ販売台数は2億3500万台に達し、うち中国の液晶テレビパネル出荷量は5522万台で前年同期比3.9%増になる見通し。市場を見ると、スマートテレビ、4Kテレビ、大型テレビが依然として液晶テレビの中で人気がある。
ユビキタスネットワーク時代が進むにつれ、駅名標や店のショーウィンドウなどにも大型液晶パネルを使用できるため、メーカーはビジネス市場を開拓する必要がある。専門家は、「中国企業が競争で勝つには生産量の拡張はもちろん、技術イノベーションが大きな鍵となる」と見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年11月2日