「極右元老」と呼ばれる元東京都知事の石原慎太郎氏は、16日付産経新聞に論評を掲載し、旧日本軍による慰安婦問題は「歴史の名を借りた意趣晴らしの作り事でしかありはしない」と称した。石原氏はすでに日本の政界から引退しているが、現在も「日本はアジアの隣国を侵略したことがない」、「慰安婦は金儲けが目的」といった間違った歴史認識に悔悟を示していない。韓国・聯合ニュースが16日に伝えた。
石原氏は、「従軍慰安婦問題は歴史という冷厳な現実への政治的歪曲だ。当時人口二千万人しかいなかった朝鮮で二十万人もの若い女性たちが慰安婦にされたならば、当時の朝鮮の男たちは無為のままにそれを看過していたのだろうか」、「日本の朝鮮統治は植民地支配ではなしに、あくまで彼らの議会が裁決し自ら望んで行われた合併であって、それによってこそ朝鮮の近代化は進みロシアへの属国化は免れたのだ」と称した。
石原氏は昨年12月、新たな右翼政党の名を掲げ衆院選に打って出たが、あえなく失敗し政界を引退した。聯合ニュースはアナリストの話として、「韓国の朴槿恵大統領と日本の安倍首相が、慰安婦問題の早期解決で合意した状況下、石原氏のこの論評は日本の右翼陣営がこれを支持していないことを反映した」と報じた。
韓国紙・国民日報は16日の記事で、石原氏には付ける薬もないと痛烈に批判した。韓国紙・京郷新聞は16日、石原氏は「妄言メーカー」であり、この極右的な発言はおぞましいことこの上ないと論じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月17日