集団的自衛権行使を認めた閣議決定と安全保障関連法は違憲で無効だとして、元三重県職員の珍道世直さん(76)が16日、国に無効確認を求める訴えを地裁に起こした。共同通信社が伝えた。
珍道さんは訴状で、「集団的自衛権の公使容認は9条の自衛の枠からはみ出している」、「憲法解釈変更の閣議決定は内閣の職権を逸脱している」と主張した。
訴状は安保関連法案について、「他国の武力行使との一体化は自衛の枠からはみ出し、他国の戦争に加担するものだ」、「弾薬の提供や武装した兵士の輸送が可能とされており、違憲だ」、「現在の政治方針には激変が生じており、日本にとって戦後最大の岐路だ」と主張した。
珍道さんは訴えを起こした後に開かれた記者会見で、「裁判所が国民のための判決を下すことを願う」と述べた。珍道さんは昨年も東京地裁に訴えを起こしたが、一審と二審で違憲とは認められず、訴えを退けられた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月18日