清潔を好む日本人が、さらに一歩前進した。日本人はゴミだらけのパリはよくないと思い、有志をつのり清掃を行った。日本の旅行会社9社はパリの観光協会と美化活動を開始した。3月13日から毎週末、エッフェル塔などの観光地にボランティアを派遣し、ゴミや犬の糞を拾うことになった。
パリだけではなく、日本人はどこに行っても清掃を行う。まさに「世界の清掃員」だ。
2014年のブラジルW杯で、日本のサポーターは試合終了後にゴミ袋を手にし、その他のサポーターが捨てたゴミを拾い、清掃を終えてからスタジアムを離れた。ブラジル政府はこれに感動し、彼らを表彰した。
ニュースを検索すると、歴代W杯でも、日本のサポーターがゴミ拾いをしていたことが分かる。
日本の観光客は食事後、習慣的に食器を片付ける。ホテルでバスルームを使うと、床の水を拭き、次の人が使用しやすいようにする。
日本国内であればなおさらだ。1994年に広島で開催されたアジア競技大会の閉幕式では、日本の6万人の観衆が去ると、地面が綺麗になっていた。これは当時の「神話」となった。
他にもこんなことがある。さっぽろ雪まつりで、ある女性は急に立ち止まると、分厚い雪の中から子供が落としたフライドポテトを拾い、丁寧に包んで捨てた。
この民族は生まれつきのきれい好きなのだろうか?そうではない。
日本でも80年代に、ゴミ問題が発生した。ゴミの焼却により、深刻な環境汚染が発生した。日本政府はその後、ゴミの分類とリサイクルのキャンペーンを大々的に展開し、各方面から環境改善に取り組んだ。
日本はさらに教育を重視し、幼い頃から子供に公衆衛生の意識を持たせる。
NYタイムズの記者は日本の学校について「小学生が自ら校舎を清掃する。子供たちはトイレや便器を掃除し、清掃員に任せない。子供たちは毎日、15−30分間のゴミ拾いをする」と述べ、日本の学校を「安全、清潔、無味乾燥」と評価した。
日本の小中学校には、「技術家庭科」という授業がある。生徒は授業中に料理を習い、手提げ袋を作り、さらに定期的に学校の美化を行う。
日本人の集団ゴミ拾いは「見せつけ」と言われていたが、この国の教育方法を見ると、公衆衛生の意識が根ざしていることが分かる。これは徐々に誰もが守る規則になり、良好な文化を形成している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年3月20日