共同通信社の17日付報道によると、航空自衛隊は16日、日本向けステルス戦闘機F35初号機の写真をウェブサイトに仰々しく掲載した。軍事専門家の梁芳氏は人民網の取材に「日本によるF35戦闘機購入の目標は中国に向けられている。だが、日本が米国の支援を得て、あるいはF35戦闘機など先進兵器を配備して、中国を第一列島線に封鎖し、東中国海方面の制空権を掌握しようとするのは不可能だ」と指摘した。人民網が伝えた。
報道によると、航空自衛隊はF4戦闘機に代わりF35戦闘機を導入する計画であり、最初の機体は今年10月に日本に引き渡される。航空自衛隊のF35パイロットは米アリゾナ州ルーク空軍基地で訓練を受ける。日本は年内にF35戦闘機4機を導入する予定であり、来年青森県の三沢基地で行なわれる実戦訓練に参加する。
梁氏によると、F4戦闘機と比べF35は作戦性能が大幅に向上している。F35配備後、航空自衛隊の迅速対応能力、対陸攻撃能力は明らかに向上する。艦載型F35戦闘機を配備した場合、日本の軍事力は大幅に向上し、航路、海峡、戦略通路の支配能力は一層高まる。日本は購入したF35戦闘機を琉球諸島一帯に配備する可能性が高い。一部はより中国の領土に近い島・礁に配備される可能性もあり、これらの島・礁から速やかに釣魚島(日本名・尖閣諸島)に到達できる。「日本のF35戦闘機購入の目標が中国に向けられているのは明らかであり、中国にとって脅威だ」。
梁氏によると、中国は近年南東沿海の軍事配備において戦時に迅速に制空権を奪取する実力を備えている。日本が軍事配備において中国方面に向かって大幅に前進するのは「両刃の剣」と言える。こうした軍事力は中国にとって脅威となると同時に、中国のミサイルの有効攻撃範囲内に入ることになるからだ。「日本は計算を誤ってはならない。米国の支援を得て、あるいはF35戦闘機など先進装備を配備すれば、中国と第一列島線に封鎖できる、東中国海方面の制空権を掌握できると考えても、それは不可能だ。中国軍には東中国海で海洋権益防衛戦を行なう能力が完全にある」。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年8月19日