中日韓の協力、「四輪駆動」でけん引
中日韓の協力、「四輪駆動」でけん引。 中国の王毅外交部長は24日、東京で日本の岸田文雄外相、韓国の尹炳世外相と共に、第8回中日韓外相会議に出席した…
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中国の王毅外交部長は24日、東京で日本の岸田文雄外相、韓国の尹炳世外相と共に、第8回中日韓外相会議に出席した。3カ国は協力推進の意向を示した。今回の外相会議はG20杭州サミットに有利な雰囲気を醸成し、9月上旬に開かれる東アジア協力に関する一連の首脳会議の地ならしをした。
中日韓は東アジア3大経済体で、東アジアの経済発展の促進、東アジアの地域協力のけん引、地域の平和と安定の維持の重要な責任を担っている。中日韓外相会議で、王部長は「四輪駆動」により3カ国の協力をけん引すると提案した。この4つの車輪は、「政治的相互信頼の蓄積」「実務的な協力の展開」「国民間の交流の促進」「持続可能な発展の推進」だ。
政治的相互信頼は、中日韓が交流を深めるための基盤だ。敏感な問題を適切に処理できなければ、3カ国の協力に深刻な支障をきたすことが、近年の経験によって証明されている。中国は「親・誠・恵・容」という周辺外交の理念を貫き、隣国との友好的な政策を堅持する。また中国も隣国が善意に報い、中国と向き合うことを願う。
実務的な協力は、中日韓の必然的な選択だ。3カ国の経済の依存度が高まり続けており、3カ国は地域経済一体化から利益を得ている。そのため、よりいっそう中日韓自由貿易区の交渉を共に推進し、東アジア地域包括的経済連携（RCEP）の交渉の期限内の終了を推進し、2020年に東アジア経済共同体を構築するという目標に向かうべきだ。今回の中日韓外相会議で、韓日両国の外相は中国のG20杭州サミットの成功を支えると明言し、かつ中国と共にサミットで世界経済成長に貢献するとした。
経済協力の他に、中日韓は地域安全の協力を強化し、地域の平和と安定に対して責任を担う必要がある。3カ国の外相は現在の半島情勢について議論した。中国は「3つの反対」と「3つの堅持」を提案した。半島非核化実現に向けた中国の決意について日韓に再言及し、また建設的な手段により半島問題を処理し、情勢のエスカレートを回避するよう日韓に呼びかけた。
国民間の交流は、中日韓関係の長期的な発展の重要な条件だ。国と国との関係は、国民同士の親善と友好しだいだ。民意は政府間交流の基礎だ。3カ国が五輪を続けて開催するチャンスを利用し、「東アジア五輪圏」を構築することができれば、3カ国の国民の友好的な感情を育むことができるだろう。
持続可能な発展は、中日韓の協力を新たな段階に推し進める。中国は世界的な視野から中日韓の関係を見ており、3カ国の協力が世界の発展の大局に合致し、人類運命共同体の構築に資することを願っている。3カ国は中小企業の協力により、世界経済の低迷からの脱却を促すことになる。また中国は中日韓の協力のグリーンな成長を重視している。中日韓の循環型経済模範エリアが、中国国内で生まれようとしている。
中国の努力により、今回の中日韓外相会議は良好な成果を手にし、新たな共通認識を形成し、食い違いを効果的にコントロールすることができた。中国が今回の会議で発表した「中国のプラン」「四輪駆動」は、3カ国の未来の協力の方向を指し示し、東アジアの協力に新たな原動力を注ぎこんだ。中日韓の協力は「四輪駆動」健全に発展し、深く推進されていくことだろう。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2016年8月25日
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