中日関係は昨年大きく改善されたが、この回復の流れは今年も続くのだろうか。現在の国際情勢のもと、中日関係の好転はどのような重要な意義を持つのだろうか。全国政協委員、外交部副部長の孔鉉佑氏は11日、これらの問題について中国網の独占インタビューに応じた。
孔氏は、昨年の両国の総理による相互訪問で、中日関係が正しい軌道に戻ったと述べた。積極的に好転する流れは、現在も維持されている。日本国内では中国を正面から前向きに見る人が増え始めており、「一帯一路」の協力を支持する声が高まり続けている。孔氏は中日関係の発展の将来性について、「これから積極的な声が増え続けると信じている。これは中日関係が正しい方向に発展するよう促す上で非常に重要な力を生む」と述べた。
孔氏は、中国と日本はアジア及び国際社会全体の重要なメンバーであり、中日双方が相互尊重及び互恵・ウィンウィンの協力関係を構築することで、アジアひいては全世界に対して非常に重要かつ積極的な影響を生むと強調した。「中国と日本はこの地域でより多くの積極的な力を発揮しようとしている。両国の発展には地域全体の共同繁栄が不可欠だ。そのため我々は日本が中国と共に地域の平和と安定を守ることを願っている。双方はより多くの共通点を見つけ、地域の利益共同体を共に構築することができる」孔氏は、中日双方は現在、この方向にむかい取り組んでいると表明した。
第13期全人代第2回会議は8日、両会プレスセンターで記者会見を開いた。王毅国務委員兼外交部長は、中国の外交政策と対外関係について国内外の記者からの質問に回答し、次のように指摘した。中日関係は昨年より、ついに正しい軌道に戻り、改善と発展の良い流れを示している。これは両国国民の共同の利益に完全に合致する。日本側が中国の発展を客観的かつ理性的に見て、これまで合意されたさまざまな政治的原則をしっかり遵守すれば、中日関係は障害と干渉を取り除き、安定的で光あふれる未来を迎えることが、事実によって証明されている。それと同時に、中日の協力の潜在力も十分に掘り起こされ、より幅広い協力の空間を切り拓くことができる。
孔氏は、王部長の中日関係に対する評価は非常に正確だと述べた。また孔氏は、中日関係のさらなる発展への期待感も示した。「双方が中日関係の改善・発展についてより多くの共通認識を蓄積し、これらの共通認識を両国社会で主流の共通認識に拡大することで、双方の関係改善と発展に対してより堅固な民意の基礎を築くことを願う」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月13日