中国の新エネルギー車メーカーBYDの日本法人であるBYDジャパンは25日、新たな小型純電気バス「J6」を日本市場に投入すると発表した。『日本経済新聞』によると、これは日本で航続距離が最も長い小型電気バスで、BYDは日本に21台を投入し、今後5年で販売台数1000台を目指す。
日本メディアによると、「J6」の車体はアルミ製で25~31人乗りになる。3時間の充電で200キロ走行でき、価格は1台約128万元になる見通し。新型車は「モジュール化」した部品を大量に採用し、積み木のように組み合わせるため、メンテナンス時に楽に部品を交換できる。
BYDは26日、『環球時報』に対し、同モデルの特徴は低床で入り口が低い点で、大容量の高性能電池を搭載し、騒音が少なく、高齢者の利用に適していると明かした。例を挙げると、高齢者は自宅から病院や老人ホームなどまで利用でき、大型バスや鉄道のないエリアの交通問題を解決する。
日本の共同通信社はBYDジャパンの花田晋作副社長の言葉を引用し、人口が少ない地域で交通手段に悩む高齢者は増えており、住宅街のバス利用ニーズは高まっていると伝えた。
『日本経済新聞』によると、2020年東京オリンピックを迎えるため、日本の自動車メーカーは電気バス分野での動きを加速化し、トヨタは燃料電池バスや純電気自動車など3000台を販売する計画。また、日野自動車は2012年に純電気バスの販売を開始し、東京都羽村市が導入している。世界範囲で二酸化炭素と排ガスをめぐるエコ政策が厳しくなり、自動車メーカーにエコ対策が求められているが、日本の主要自動車メーカーは純電気バスの開発にまだ消極的である。
米『ウォールストリートジャーナル』は以前、海外からの注文が相次ぎ、中国の電気バスはグローバル市場で足場を固めていると報道した。2014年から17年、中国は世界の99%の電気バスを生産。BYDの電気バスは世界50の国と地域に奉仕し、イギリスの工場は米国向けに700台を生産した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月28日