中国社会科学院日本研究所の盧昊副研究員は8日、環球時報のインタビューに応じた際に「中日戦略対話の再開は、両国関係が正しい軌道上でさらに安定的に発展していることを示す重要な象徴だ。現代国家関係において、戦略対話は往々にして成熟した、良好な二国間関係の必要な構成部分とされる。今回の中日戦略対話において、両国は二国間関係のうち戦略的意義を持つ重要問題について対話すると同時に、重大な地域・国際問題について連携する」と述べた。
立命館大学の周瑋生教授は8日、環球時報のインタビューに応じた際に「両国が新たな戦略対話において、第3国からの影響を受けない安定的かつ互恵・協力の戦略的パートナーシップを構築することに期待する」と述べた。盧氏は次のように分析した。
中日はいずれも地域の大国であり、互いに隣国でもある。戦略対話メカニズムは本来重要な力を発揮していたが、両国関係の悪化により中断された。今年6月のG20大阪サミットで、中日の指導者が会談した。新時代の要求に合致する中日関係を構築するため共に努力すべきと表明し、密接な意思疎通を維持し、政治的相互信頼を絶えず促進することで合意した。中日が安定的な戦略的互恵関係を徐々に構築するためには、この戦略対話メカニズムを活用し、二国間関係の政治的基礎を固め、安全協力メカニズムの弱点を補強し、外交レベルの調整と努力を強化しなければならない。これは不一致・食い違いを建設的にコントロールし、敏感な問題の暴発の危機を回避することを促す。またより自主的・自律的な、両国にとって有利な持続可能な関係発展モデルの中長期的な構築を促す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年8月9日