現地時間29日、1万人以上のモーリシャスの民衆が首都のルイ港でデモを行い、日本籍貨物船「わかしお」の重油流出事故に対する政府の不適切な対応が環境汚染をもたらしたことに抗議した。
モーリシャスの反対党の一部の指導者を含む1万人余りの民衆がデモに参加した。デモ参加者はモーリシャスの国旗と各種類のスローガンを持ち、モーリシャス政府の「わかしお」重油流出事故に対する消極的な対応が近海のサンゴ礁汚染と环境破壊を招いたことを抗議した。
「現在、調査を行っているところだ」と表明したモーリシャスのジャグナート首相は、モーリシャス国民に関連機関の調査結果を信用するよう呼びかけた。
日本籍貨物船「わかしお」は先月25日にモーリシャス南東部海域で座礁し、乗組員全員が避難した。8月6日、貨物船の船体が破裂し、燃料が大量に漏れた。地元メディアの報道によると、貨物船に搭載された約4000トンの燃料のうち少なくとも1000トンの燃料が近くの海域に流出した。モーリシャスは7日、「環境緊急事態」に入ったと発表した。
モーリシャス海岸警備隊はこのほど、モーリシャス南東部沖の海岸で数十体のウリクジラの死骸が発見されたと報告した。地元の漁業当局は、これらのクジラの死亡は「わかしお」号の重油流出とは関係ないと見ている。現地時間29日現在、クジラの死亡数は39頭にのぼったという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月31日