パンダのシャンシャン、帰国が来年5月に延期

パンダのシャンシャン、帰国が来年5月に延期。新型コロナウイルスの影響で四川省と日本間の直行便が運休し、返還の手続きが難航している…

タグ:パンダ シャンシャン 上野 返還期限

発信時間:2020-12-11 11:19:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 東京都の小池百合子知事は10日、東京の上野動物園(台東区)で飼育されているパンダの子供シャンシャン(雌、3歳)について、今年末となっていた返還期限を来年5月に延期することで所有権を持つ中国側と合意したと明らかにした。父リーリー(15歳)と母シンシン(15歳)も来年2月までの返還期限が2026年まで5年間延長となった。日本の共同通信社が11日、伝えた。



 新型コロナウイルスの影響で四川省と日本間の直行便が運休し、返還の手続きが難航している。小池氏は都庁でメディアの取材に対して、「輸送に当たる中日両国の専門家の渡航が困難」と説明し、「これからも上野のパンダをかわいがってほしい」と述べた。


 中国外交部の華春瑩報道官は10日の記者会見で、シャンシャンについて「予定通りの帰国が難しくなった」と述べた。華報道官は、シャンシャンの返還を惜しむ日本側の声に理解を示し、シャンシャンは「両国の友好の使者」になったと述べた。


 シャンシャンは2017年6月に上野動物園で誕生した。父母は中国から貸与され、生まれた子の所有権も中国側にある。当初は満24カ月の月齢時に返還予定だったが、昨年年5月に返還期限が今年12月末まで延長されていた。


 関係者によると、シャンシャンは返還後に四川省の施設で生活する予定だったが、直行便の欠航や輸送時の新型コロナ対策などの問題で、通常は1カ月程度を要する返還前の検疫も始まっていなかった。


 シャンシャンは体重が出生時のわずか147グラムから、今月5日の測定時点で76.4キロに成長した。現在は半日以上を休息に充てるなど大人に似た行動を取り、木登りも上達した。上野生まれで公開されたパンダとしては1988年のユウユウ(雄)以来となり、人気が非常に高い。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年12月11日

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