日本の国土交通省は3日、2日に羽田空港で衝突した2機の事故前の機長と管制官の交信記録を公表した。記録によると、海上保安庁の航空機は滑走路進入の許可を得ていなかった。
記録によると、管制官は2日午後5時43分に日本航空(JAL)機に「C滑走路への進入を続けてください」と指示し、5時45分に「着陸支障なし」と指示した。管制官は同時に海保機に「C5上の滑走路停止位置まで地上走行してください」と指示し、海保機の機長はこれを復唱した。5時47分に事故が発生するまで、管制官は海保機に滑走路進入の許可を出さなかった。
情報によるとJAL機の機長は事故発生後の2日、社内調査に応じた際に、管制官から着陸許可を得て指示を復唱した後に着陸操作を行ったと述べた。海保機の機長は、離陸許可を得てから滑走路に入ったと述べた。
日本の運輸安全委員会は3日、事故調査を正式に開始した。調査員は同日、海保機のフライトレコーダーとボイスレコーダーを回収したと発表した。東京都警視庁は3日、業務上過失致死傷罪の疑いで捜査本部を設置し、JAL機とC滑走路の証拠収集と関係者の聴取を行うとした。
2日夕方、札幌の新千歳空港から離陸したJAL516便が羽田空港で着陸した際に、滑走路の海保機と衝突し出火した。事故発生後、JAL機内の全員が安全に避難した。海保機の乗員は5人が死亡し、1人が重傷。2機はいずれも炎上した。事故により羽田空港は2日、一時的にすべての滑走路を閉鎖した。羽田空港で同日離着陸する予定だった226便が欠航となり、4万人以上の移動に影響が生じた。JALと全日空(ANA)は3日、羽田空港で離着陸する国内線計180便が欠航となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月4日