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「東アジア平和発展と琉球学建設」国際学術シンポジウムが北京で開催

中国網日本語版  |  2024-05-15

「東アジア平和発展と琉球学建設」国際学術シンポジウムが北京で開催。

タグ:「東アジア平和発展と琉球学建設」国際学術シンポジウム

発信時間:2024-05-15 17:11:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「東アジア平和発展と琉球学建設」国際学術シンポジウムが5月15日に北京で開催された。同シンポジウムは中国社会科学院東中国海問題研究センターと日本研究所が共同で主催し、中国社会科学院国家グローバル戦略シンクタンクが共催。会議は中日の関連分野の専門家を招き、現代の琉球問題の由来と変遷、沖縄が現在直面している安全と発展問題、中国と琉球(沖縄)の交流関係及び琉球学研究の学科創設などについて総合的に話し合った。


 中国社会科学院の党組織メンバーで秘書長の趙志敏氏は挨拶の中で、「琉球と中国には数百年にわたる友好交流の歴史があり、明代初年に公式関係を樹立してから、経済貿易、政治制度、文化教育、天文暦、生産技術など多くの分野で、中国と琉球の交流は実り多い成果を収めてきた。中国と琉球の友好往来は、中国人の海外活動や国際的視野を広げただけでなく、琉球が片隅にあった「東中国海の島国」から、東アジアにつながる『万国津梁』へと成長するのにも助力した」と示した。


 また、東アジアの平和発展のために趙氏は次のように提言した。まず、双方は手を携えて東アジアの共同発展を推進していく。経済貿易、観光、農業協力の強化は、中国と琉球の経済の共同発展を促進する重要な手段であり、地域経済協力を深化させるプラットフォームを構築し、模範を確立することもできる。歴史的には、「万国の津梁」である琉球は東アジア海上シルクロードの重要な拠点だった。現在、われわれは沖縄が21世紀の東アジア経済一体化及び「海上シルクロード」建設において、再びチャンスをつかみ、優位性を発揮し、新時代の地域経済の玄関口と連結の中枢になることを期待している。そして、東アジアの文化交流を共同で促進する。各団体が対話と交流を強化し、友好交流の精神を基礎とし、双方の経済・人文交流に関する歴史文献、遺跡遺産、文明価値を積極的に発掘、整理、展示、伝播し、和合共生、開放包容の東アジア文化に新たな意味を加えることを希望している。


 日本社民党の副党首で衆議院議員の新垣邦男氏は挨拶の中で、「昔から、沖縄と中国は文化、芸術など多くの分野で密接な交流を続けており、両国民の友好感情を深めてきた。生粋の沖縄人として、中国と沖縄、ひいては日本が長期にわたり平和を保ち、実りある友好交流を続けていくことを望んでいる」と話した。


 社会科学院東中国海問題研究センターの主任で日本研究所所長の楊伯江氏は、南西諸島、特に沖縄は現在、軍事対立のリスクが高まっていると述べた。日本政府がこの地域での軍事配備を強化するのは、米国の冷戦思考やゼロサムゲームといった状況があるためで、中国を多角的に制圧する地域戦略を強化している。この戦略は地域分裂の激化、陣営対立、さらには衝突を引き起こすリスクを秘めており、中日両国の平和を愛する人々、沖縄の現地住民は反対している。沖縄にとって、平和と反戦を守ることこそが正しい主張であり、周辺国および地域と積極的に建設的な対話協力をしてこそ、運命をしっかりと握ることができる。我々は、沖縄が軍事対立の場になるのではなく、平和協力の中心になることを望んでいる。これは沖縄の今後の命運にとっても、東アジアの平和発展にとっても、生死に関わる重要な選択である。また、独特な歴史的地位、漁業物産、文化観光資源に頼り、沖縄は積極的な対外経済文化交流を通し、自身の平和発展のエネルギーを地域全体に拡大することができる。沖縄は21世紀の「海上シルクロード」の東の起点で、「人類運命共同体」「アジア運命共同体」理念に基づく東アジア地域融合において独特かつ重要な役割を発揮すべきである。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年5月15日

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