中国国内最大級のモーターサイクルイベントの「北京国際モーターサイクル展示会」が、北京市内の中国国際展覧センター(順義館)で5月17日(金)~20日(日)の4日間の日程で開催されています。同展には中国内外の約500社のバイク産業関連企業が出展し、展示面積は9万平方メートルを超えます。
中国の若者に人気がある日本の二輪車メーカー、カワサキモータース上海の松浦雄一総経理に話を聞きました。
松浦総経理は、同社が輸入販売を開始したのは2013年で、ここ十数年は売れ筋が非常に伸びていると紹介して、「中国は非常に注目している市場」との考え方を示しました。さらに「中国のユーザーさんは他の市場と比べて、若い方がとりわけ多いです。20代や30代の方に乗っていただいています。そういった意味で、非常に期待しています」と説明しました。
松浦総経理は、中国の若者の間ではは二輪車への趣味や嗜好が多様化しており、それに合わせて「二輪車を交通手段ではなくレジャーとして楽しむ層」をターゲットにして、「私どもは製品を売るだけではなくて、それに乗ってしっかり楽しんでいただきたいのです。そのため、サービスやイベントを販売店さんと協力しながら行っています」と述べました。
松浦総経理は今回の展示会について、「これだけの多くの人にご来場いただいているので、私どものブランドをアピールしたいです。中国の2輪車業界自体が盛り上がっていけば、私どもも非常に嬉しいです」と述べました。
カワサキの展示場所では、杭州から北京に訪れた40代の高さんにも話を聞きました。高さんは「バイクは皆で楽しむ社交的な用途がメインだと思います。この展示会のためにバイク愛好者の友達が集まってとても楽しかったです。明日は杭州に帰るので、今日はこの場所の雰囲気を思う存分楽しみたいです」と話しました。(取材:趙雲莎)
「中国国際放送局日本語版」2024年5月19日