SF小説「三体」は世界で改編ブームを起こしている。日本も劉慈欣という中国現代SF文学のリーダーに注目している。劉慈欣の小説「老神介護」を原作とする日本の漫画が、カドカワのCOMIC Hu及びコミックウォーカーという2大オンライン漫画プラットフォームとニコニコ漫画で連載が始まった。
劉慈欣も日本での漫画化に自ら言葉を寄せた。「このストーリーは漫画家によってどのように表現されるのだろうか。私は誰よりも期待している」
「三体」の日本語版が出版されると、初週で10刷重版というベストセラーを記録した。アマゾンでの「三体」の各作品の評価は4.5以上。日本の書店員は、「この30年間でこれほど売れたのは村上春樹ぐらいだ」と述べた。
日本は近年、中国から「三国志」や「論語」など多くの中国古典名著を輸入している。人気の「三体」はさらに、日本のアマゾンの2020年書籍年間売上ランキングのトップ60に入った。
ある日本の店は中国関連書籍の市場に非常に期待し、専門的に取り扱っている。東京都神保町の内山書店は中国関連書籍の販売に特化した書店だ。初代店主の内山完造は魯迅を含む中国の文化関係者と深く交流した。中国語学習者及び中国研究者の「御用達」であるこの書店内では、主に読みにくそうな中国関連書籍が販売されている。
しかし近年、この書店の書籍の種類に変化が生じた。中国から輸入する漫画が目に見えて増加した。「魔道祖師」もその一つだ。
若い世代の日本人は輸入された中国の本を読むだけでなく、さまざまなルートを切り開き中国に注目し、関心を寄せている。例えば現在の日本の多くの若者は「デジタルネイティブ」で、中国の微博や小紅書などのアカウントを開設している。本の他にもよりスムーズに、高タイムパフォーマンスで中国を理解し、認識している。(筆者=蒋豊・環球時報駐日特約記者)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月23日