日本のサプリメントや美容品はかつて中国で安全と質の「金の基準」とされていたが、今やこの世界最大の消費市場で輝きを失い始めている。米ブルームバーグが13日、伝えた。
データ分析プラットフォーム「煉丹炉」のデータによると、タオバオと天猫における小林製薬の売上が今年上半期、前年同期比で54%減少した。同社の紅麹成分を含むサプリメントの摂取により数十人が死亡した疑いがあるためだ。資生堂やその他の化粧品メーカーの売上も同じく減少した。これは福島原発の核汚染水放出が消費者の不買運動を引き起こしたためだ。
中国のある女性(38)は、小林製薬の事件により日本のサプリメントに危険な成分が含まれることを懸念するようになったという。彼女は以前、日本製サプリメントの忠実なユーザーだったが、現在は中国製と豪州製の購入に切り替えたという。「以前は日本製のコラーゲンや美白サプリを摂取していたが、今はそうしなくなった」
安全面の懸念の他にも、消費者の好みと習慣の変化により、日本の小売業が精彩を欠いている。多くのブランドが徐々に中国事業を縮小している。伊勢丹は今年6月に上海市の中心部で27年間経営を続けてきた百貨店を閉鎖し、この14億人以上の人口を持つ国で残すところ1店舗のみとなった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年8月15日