日本の与党・自民党の総裁選が27日、行われた。2回の投票を経て、5回目の総裁選出馬となった石破茂元幹事長が当選した。石破氏は10月1日の臨時国会の首相指名選挙で次の首相に当選する。石破氏は首相就任後、数々の挑戦に直面すると分析されている。新華社が伝えた。
そのうち最も重要な任務は、自民党が裏金問題で失った国民の信頼を取り戻し、自民党を率い、衆院選で勝利を収めることだ。
日本は長期的に経済成長が低迷し、労働者の賃金増が緩慢だ。この2年間の円安の大幅進行と物価急上昇により国民生活がより苦しくなっている。石破氏は、現職の岸田文雄首相の経済路線を継承し、よりしっかり実行すると表明した。しかし岸田氏の経済政策は現在のところ効果が限定的だ。石破氏がこの状況をいかに打破するかに要注目だ。
外交及び安全保障について、日本は近年軍事的な束縛を緩め続け、米国に追随しアジア太平洋で陣営の対抗を起こし、地域情勢の持続的な緊張を招いている。石破氏は「アジア版NATO」の創設、憲法9条の削除、自衛隊の「国防軍」への改正といった保守的な主張を掲げている。しかし石破氏は、首相就任後に靖国神社に参拝するかについてコメントを控えた。他にも石破氏は日米地位協定を改定し、米国に自衛隊訓練基地を作り、より対等な同盟関係を目指すとした。このような明確な主張は自民党内で珍しい。これを鑑み、石破氏の首相就任後、外交及び安全保障政策がどのように変化するかを観察する必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年9月29日