国連の「未来サミット」に参加するため米ニューヨークを訪れている王毅外交部長は招きに応じて、現地時間23日に日本の上川陽子外相と会談しました。
王部長は、中日戦略的互恵関係を全面的に推進することは、双方の共同の責任だと指摘した上で、「日本が中国と共に歩み、両国関係の正しい方向を把握して、両国指導者の共通認識を確実に実現し、両国関係の健全かつ安定した発展を推進することを望んでいる」と中国の立場を示しました。
上川外相は、中国との関係を重視していると日本の立場を示した上で、国際情勢において高まり続けるリスクと試練を前に、両国は協議による核汚染水問題の解決を含む各分野、各レベルにおける意思疎通と対話を維持し、地域の平和と発展を共に維持していくべきとの考えを示しました。また、両国関係の重要な基盤は民間交流にあり、深センで日本人学童が襲われた事件を適切に処理し、在中日本人の安全保障を求めました。
王部長は、「中国が福島の核汚染水の海洋排出に反対するのは当然だ」と強調し、「日本が、長期にわたる国際的モニタリングと、中国を含む利益が深く関わる国々による独立したサンプル採取とモニタリングを受け入れることに同意した以上、有言実行で新たな問題は起こさないべきだ」と述べました。王部長は深センでの日本人学童襲撃事件について、「中国は法に基づいて捜査と処理をしていく。これまで通り、法に基づいてすべての在中外国人の安全を保障していく」と強調し、冷静かつ理性的に対応し、政治化や拡大を避けることを日本側に求めました。(朱、鈴木)
「中国国際放送局日本語版」より 2024年9月24日