トヨタ自動車は中国の上海にEV(電気自動車)を生産する新工場の建設を検討している。主に高級車ブランド「レクサス」のEVを生産する。同工場は2027年の稼働開始を予定。トヨタは2030年までにEVを100万台販売し、35年にレクサスの100%EV化を実現する目標を立てている。今回の新工場はトヨタ初の単独出資による建設・運転で、中国企業との合弁モデルの変化を象徴する。
NHKの報道によると、中国のEV市場の急成長に伴いガソリン車の販売台数が減少しており、トヨタは新工場による中国での巻き返しを狙っている。「日本経済新聞」は、中国市場は部品サプライチェーンが整備されており、トヨタの生産の利便性を高めると指摘した。その他の日本自動車メーカーは近年、中国での販売台数の減少が続いている。ホンダと日産の販売台数はいずれも10%以上減っており、トヨタは23年に9.3%減となった。
また中国の外資による自動車生産への規制緩和に伴い、テスラなどの企業はすでに上海で単独出資の工場を建設している。トヨタはこのチャンスを掴み、新工場で中国市場のEVレクサスへの需要を満たそうとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月25日