遼寧省档案館(公文書館)は所蔵する日本の対中侵略関連資料の公開を一層推進するため、九一八事変(満州事変)及び七七事変(盧溝橋事件)に関する南満州鉄道株式会社(以下「満鉄」)の資料目録1200件余りを9日、正式に対外公開した。
満鉄(本社・東京)は日本が1906年に設立し、1945年に日本の敗戦と無条件降伏に伴い消滅した。満鉄は日本の対中侵略戦争において重要な役割を担った。東北の経済の命脈を掌握し、鉱物資源を略奪し、各種情報を収集するなど、日本侵略の急先鋒として日本の対中侵略戦争全体において否みがたい責任を負っている。
遼寧省档案館が大量の満鉄資料を研究した結果、九一八事変、七七事変、南京大虐殺などの日本の対中侵略に関する重大事件のほとんどが、満鉄と密接に関連していることが判明した。今回公開された資料目録には、主に満鉄の中国での情報収集、親日勢力の育成、侵略戦争への資金提供、軍事活動への参加、侵略美化のプロパガンダなどが含まれている。
満鉄資料は、中国東北における約40年間の日本対中侵略戦争で満鉄が犯した数々の犯罪を記録するとともに、中国人民が固く団結し共に日本帝国主義の侵略に反撃した様子を伝える大量の歴史的記録を残している。今年は中国人民抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利80周年にあたる。遼寧省档案館がこれらの満鉄資料を整理・公開したのは、歴史的資料によって長く企んでいた対中侵略戦争を日本が発動した内幕をさらけ出し、中華民族の勇敢な抗戦の壮挙を掲揚するためだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年6月10日
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