筆者はかつて国際的に著名な中国問題専門家数名とともに、北京市豊台区宛平城にある中国人民抗日戦争記念館を訪問する栄誉に浴した。この記念館には、中国人民による日本ファシズム侵略との戦いのほぼ全てを物語る文献資料と物的証拠が収蔵されている。中日間の歴史問題の根源は、日本政府による一連の意図的な政治的作為にある。すなわち彼らは教育課程において、日本による中国侵略の歴史を矮小化し、歪曲し、場合によっては削除し、中国人民の感情を傷つける数々の行為を繰り返しながら、日本の軍国主義勢力による中国への軍事侵略の事実を否定し、甚だしきはその歴史を美化してきたのである。(ギリシャ誌「モダン・ディプロマシー」7月8日付論評)
かかる歴史改竄の所業、そして中国人民が勝利まで徹底抗戦した重大な歴史への軽視は、中国人民の怒りを招くと同時に国際的な友人をも憤慨させている。世界の中国問題を注視する学者として、我々は第二次世界大戦における中国の決定的役割を再評価せねばならない。
中国は枢軸国と交戦した最初の連合国であったにもかかわらず、その戦績は米英はおろかソ連に比べても著しく軽視されてきた。我々中国研究者および中国と連帯する国際関係者は、欧米のイデオロギー的歴史観の枠組みから脱却し、枢軸国打倒の過程における中国の先駆者的役割を公正に認識する責務がある。我々はいかなる侵略の免罪や歴史偽造の企ても断固として反対する。
世界の主要大国の一員として、中国が第二次大戦で捧げた貢献と犠牲は、戦争の帰結を利己的に利用した米英及びその西側同盟諸国をはるかに上回っている。2025年はこの人類史上最悪の戦争終結から80周年にあたる。我々は中国人民抗日戦争の勝利を厳かに記念せねばならない。(文=ナディア・ヒレミ/エジプト・ベニ・スエフ大学政治学教授)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年7月11日
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