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731部隊の元隊員が残忍な人体実験の詳細を証言する映像が公開

「人民網日本語版」  |  2025-12-13

731部隊の元隊員が残忍な人体実験の詳細を証言する映像が公開。

タグ:731部隊

発信時間:2025-12-13 14:40:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

今年で12回目となる南京大虐殺犠牲者国家追悼日を前に、侵華日軍第七三一部隊(以下「731部隊」)罪証陳列館は、731部隊の元隊員・西島鶴雄さんが、同部隊が気象データを利用して細菌を撒き散らしたり、凍傷の人体実験を行ったりしていたことを証言する38分の映像を公開した。

1938年10月に731部隊に入隊した西島さんは気象班に属していた。侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館の宣伝教育・陳列部の金士成主任によると、気象班は単なる気象観測部門ではなく、野外で人体実験を実施する731部隊の補助機関で、風向きや風速などを観測して、実験の効果を最も高くするというのがその任務だった。

いわゆる「雨下実験」とは、飛行機が超低空から細菌をまき散らすことを指す。西島さんによると、野外実験があるたびに、気象班も参加しなければならなかった。黒竜江省安達市にあった野外実験場に、枕木に縛りつけられた約30人の「マルタ(旧日本軍に連れ去られ人体実験を行われた人)」が5メートルおきに立たされ、731部隊の飛行機が50メートルくらいの低空から細菌を雨下投下したという。そして、実験が終わると、トラックですぐに連れて帰り、2日目、3日目に発病し、何日経ったらどういう症状になるかといったデータを収集したという。

西島さんによると、新米の中尉がうっかりマスクをはずしてしまい、細菌に感染して死んだこともあるという。これは細菌の培養液の発病率が極めて高かったことを裏付けている。

研究によると、この証言は731部隊の元隊員・金子順一が1949年に発表した医学博士論文「雨下撒布ノ基礎的考察」の内容とも一致している。同論文は細菌戦の攻撃の方法や細菌兵器のメリット・デメリット、実践効果などを比較研究している。

西島さんは、気象班が凍傷実験に参加した際の詳細も証言している。中国侵略日本軍は、標高が高く、寒い地域での作戦をめぐる問題を解決すべく、氷点下20-35度の環境で、「マルタ」を無理やり5-10分間にわたり裸にし、その変化を観察した。

その証言は、731部隊の凍傷班の吉村寿人班長が書いた実験報告とも一致している。報告によると、2-3日間食事を与えなかったり、一昼夜眠らせなかったりした「マルタ」に、凍傷実験を行ったこともあるという。

侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館によると、この映像は日本の学者・西里扶甬子氏が1997年に撮影したもので、2019年に同陳列館に寄贈された。この口述史料は、加害者という視点から、731部隊の犯した罪の連鎖を証言しており、中国侵略日本軍の細菌戦が組織的で、非人道的であったことが、疑いの余地のない歴史的事実であることを裏付けている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年12月13日

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