「短期的な数字の変化よりも、中国経済の構造調整に注目している。消費の促進、技術革新の奨励、グリーン産業の推進、発展の地域間格差の是正などにどう取り組むかだ」。アルゼンチンのエコノミストであるグスタボ・ジラード氏は、中国の年に1度の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)は中国経済の深化を観察する機会だとし、今年は「新常態」での中国経済の改革の行方に注目していると語った。
世界経済は依然として金融危機後の深い調整期にあり、中国経済は成長への原動力の転換と構造調整に向けた要の時期にきている。「両会」期間に中国が発する意気込みで、世界が興奮に包まれている。
米ウォールストリートジャーナルは、構造改革と世界経済の減速を背景に、中国政府が成長目標を引き下げるのは予想通りだと報じた。
英エコノミストは、中国政府が投資の伸びを抑えると同時に財政政策の重点を減税に置くことについて、供給側改革の考え方に沿ったものだとの見方を示した。
安定成長と構造調整、改革促進の三者の間で、如何にして均衡点を探し出すか、中国は1つの答えを出した。経済運営を合理的な区間で維持し、供給側の構造改革に注力。新たな成長エンジンの育成を急ぎ、既存の比較優位性の高度化を目指す方針だ。