デュースブルクと同様の考え方を持つドイツの都市は少なくない。ブランデンブルク州のオーデル川沿いに位置するフランクフルトも、「中欧班列」の同市への乗り入れを希望している。ハンブルクのショルツ市長は、海の上でも陸の上でも、ハンブルクは「一帯一路」の重要な中継地点だと語る。中国とEUを日々行き来する15億米ドルの商品のうち、約3分の1がドイツ製、中国製で、ドイツ・中国貿易の半分がハンブルクを経由する。彼らは現在ハンブルクから中国への定期直行便の就航に注力し、「一帯一路」空中回廊の開設を目指している。
「一帯一路」の建設は効率の高い輸送路線をもたらす。密集した陸上交通網と海上航路は、中国と中東欧、中国と欧州の時間的空間的距離を縮めた。インフラからハイエンド設備、金融協力から相互投資まで、中国と欧州諸国の経済貿易協力は広く深く拡張している。ドイツの元駐中国大使でBMW財団会長のシェーファー氏は、「ドイツはもっと積極的に『一帯一路』建設に参画すべき」とよびかけた。「陸路を通じて中国、中央アジア、ロシア、イランと欧州の交流協力の架け橋を形成し、海のシルクロードを通じて中国、東南アジア、インド、アラブ諸国とアフリカが密接に連携する。このようなパートナーシップは政府間の協力関係を大きく超えるものだ。『一帯一路』の意義は、インフラ整備と経済発展の促進にとどまらず、陸路と海路のすべての沿線諸国と地域に新たなチャンスの窓を開き、国際協力のプラットフォームを提供したことにある」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年2月3日