ジャワハルラール・ネルー大学中国・東南アジア研究センターのB.R.Deepak教授は、このほどインタビューに応じた際に「中国は依然として世界経済発展のエンジンであり、引き続き世界に利益をもたらす」と述べた。同氏はインドの中国問題専門家で、中国問題を20年以上も研究している。同氏のインタビューの要約は下記の通り。
中国の2016年の経済成長率は6.7%で、世界経済成長への寄与度は33.2%に達した。世界経済の回復が遅れるなか、このデータは人々に深い印象を与えた。米国の2016年の世界経済成長への寄与度は、中国の4分の1のみ。中国は依然として世界経済発展のエンジンであり、引き続き世界に利益をもたらす。これは中国が投資・輸出駆動型から消費駆動型、特にサービス消費駆動型に転じる「新常態」で、すでに重要な進展を実現したことを意味している。このモデルチェンジの重要な要素は、中国の情報技術の発展と、中国政府の国民向けの公共サービスだ。中国は大きな発展の成果を手に、さらに世界にチャンスをもたらした。中国は各国が発展の「快速列車」に相乗りすることを歓迎し、世界経済の回復を早めた。
世界2位の経済国である中国は、グローバルガバナンスの変革で、より大きな力を発揮する。アジアインフラ投資銀行、シルクロード基金、BRICSの新開発銀行などの多国籍機関が、重要な足がかりとなる。発展途上国の各種需要を満たすことを目的とするこれらの機関は、既存の国際枠組みの補充となり、世界の産業チェーンの発展に対して積極的な力を発揮し、世界全体の需要拡大を促す。
中国が提案した「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)は、経済グローバル化の流れに順応し、平和的な協力、開放と包容、相互学習・参照、互恵・ウィン・ウィンを提唱している。これは世界のインフラ整備を促し、相互接続を強化し、国民間の相互理解を促進し、世界経済発展に多大な貢献を成し遂げる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年2月4日