第12期全国政治協商会議第5回会議が3月3日に開幕した。第12 期全国人民代表大会(全人代)第5回会議も5日に開幕する。1年の計は春にあり。中国の政治はこの両会に始まり、世界との全面的なコミュニケーションも両会で展開する。
「Party Congress(党代表大会)とThe National People's Congress(全国人民代表大会)はどんな関係なのか」。これは筆者が先日、アフリカや南アジア、東南アジアの記者のために、両会を解説した際に出てきた最初の質問である。それに対し筆者は、党指導者のこと、人民が主人公であること、法治国としての有機的統一の場であることなどと説明を行ったが、それによってさらに多くの質問が出ることになった。ある記者は、「中国共産党はいかに14億人近い国民を牽引しているのか」という質問をした。筆者は、習近平総書記の講話を使ってこれに答えた。「習近平総書記は全国人民代表大会成立60周年大会の講話で、『全国人民代表大会制度は党のリーダーシップを堅持するものであり、人民を主人公とするものであり、法治国家として有機的に統一された根本的な制度である』と述べている。また、全国政治協商会議成立65周年大会の講話では、『社会主義の協商民主は、社会主義民主政治に特有な形式であり、独特の優位性を持つ。これは中国共産党の民衆路線の、政治分野における重要な体現である』と述べている」。
この経験から筆者は、両会というのは、中国の政策を見せる場から中国の制度的変革を見せる場になりつつあることを感じた。世界的な政治的意義がますます高まっているのである。外国人にとって、両会は中国を知る窓口であり、中国を観察する窓口であり、中国を予測する窓口だ。両会は現在、中国の政治制度を集中的に見せる窓口になりつつあるのだ。