「両学一做(党規約・党規則と習近平総書記の一連の重要講話を学び、適格な党員となる)」学習教育を着実に繰り広げ、党中央の「八項目規定(大衆路線の徹底、仕事における無駄の抑制など)」の精神を真剣に貫徹し、「四つの悪風(形式主義・官僚主義・享楽主義・贅沢浪費の風潮)」を断固として正し、国務院の「法三章(①庁舎などの新築・改築・拡張、②政府機関などの定員数、③海外出張・公務接待・公用車の経費という三点の抑制に関する約束事)」を厳格に履行した。法に則って多くの腐敗分子を処罰し、反腐敗闘争の形勢を圧倒的なものとしている。
この一年、中国の特色ある大国外交は著しい成果をあげた。習近平主席をはじめとする指導部の面々は多くの国々を歴訪し、アジア太平洋経済協力(APEC)非公式首脳会議、上海協力機構(SCO)首脳会議、ブリックス(BRICS)首脳会議、核セキュリティ・サミット、国連総会の一連のハイレベル会合、アジア欧州会議(ASEM)首脳会合、東アジアサミット(EAS)・関連会議(ASEAN+1、ASEAN+3等)など重要な催しに出席した。瀾滄江・メコン川協力初の首脳会合を成功裏に主催した。主要大国との協調・協力が強化され、周辺諸国との全面的協力が持続的に進められ、発展途上国との友好協力が絶えず深まり、国連などの国際機関との関係がさらに密接なものになった。グローバル・ガバナンス体系の改革・改善を積極的に促進した。「パリ協定」の発効を促した。経済外交、人的・文化的交流が多くの成果をあげた。国の領土主権と海洋権益を断固として守った。中国は責任を果たす大国として、国際的・地域的な取り組みにおいて建設的役割を果たし、世界の平和と発展に重要な貢献をした。
中国共産党創立95周年を盛大に祝い、中国労農赤軍長征勝利80周年を盛大に記念し、「初心を忘れずに前進し続け、あらゆる困難に打ち勝つ」というわれわれの強い意志と、「新たな長征の道をしっかりと歩み、新たな勝利を絶えず勝ち取っていく」という全国人民の固い決意をはっきりと示した。
代表のみなさん
以上、この一年に収めた成果は、習近平同志を核心とする党中央が正しい指導を行った結果であり、全党・全軍・全国各民族人民が団結奮闘した結果である。わたくしは国務院を代表して、全国各民族人民、民主諸党派、各人民団体ならびに各界の方々に対して、心から感謝の意を表すものである。また、香港特別行政区の同胞、澳門(マカオ)特別行政区の同胞、台湾の同胞ならびに海外の華僑同胞に対して、心から感謝の意を表すものである。そして、中国の現代化建設事業に関心を寄せ、お力添えいただいた各国の政府、国際機関ならびに各国の友人のみなさんに対して、心から感謝の意を表すものである。
一方でわれわれは、経済・社会発展に依然として多くの困難や問題が存在していることもはっきりと認識している。経済成長の内生的原動力の強化がなおも必要で、一部の産業の生産能力過剰が深刻で、一部の企業が生産・経営面で多くの困難に直面し、地域によって経済の情勢がばらつき、財政収支の矛盾が拡大し、経済・金融分野のリスク要因が無視できない。環境汚染が依然として厳しい情勢にあり、とくに一部の地域で深刻なスモッグが頻繁に発生しているため、対策措置をいっそう強化する必要がある。住宅、教育、医療、養老、食品・医薬品安全、所得分配などの面でも、人民大衆が不満を感じている点は依然として少なくない。採炭・建築・交通などの分野でいくつかの重大事故が発生したことは、悲痛に耐えない。政府活動には不十分な点があり、一部の改革措置・政策が徹底されておらず、企業からの各種料金などの徴収が多い問題や大衆への対応がないがしろにされがちな問題などがなおも際立っており、行政の法執行において規範・公正・理性に欠けるケースがあり、一部の幹部に職務怠慢や責任のなすり合いがみられ、一部の分野で腐敗問題がたびたび起きている。われわれは試練に立ち向かい、果敢に取り組み、政府活動の完遂に全力を尽くし、歴史的使命に背かず、人民の切なる負託に応えなければならない。