■北京学校「学生からの苦情なし」
その後、北京に住む外国人家庭に教育資源や衣食住に関する情報を提供する「Beijing Kids」というサイトも、同事件を追跡する記事を掲載。北京の国際学校は、Robinson容疑者が3年間在籍していたことを認めたという。Robinson容疑者は2012年5月に突然辞職し、同年6月には知り合いに「現在、英国でパスポートの更新をしている」という内容のメールを送っている。同校によると、Robinson容疑者が在籍していた当時、学生からの苦情などはなく、「人気講師の一人で、活発な性格。中国の女性と結婚するという話もあった」という。ただ、「学生に、『今ポルノ小説を書いている』と冗談ぽく話していた」こともあった。
■中国に潜伏中か
その後の調査で、Robinson容疑者は以前、外国人教師の求職サイト「NetworkESL」の人材フォームに登録しており、最後の更新時間は2010年となっていたことが判明。プロフィールは、「英国国籍、専攻学科コンピューター、大卒、中国で8年の仕事経験有り」となっており、「同サイトを通して、仕事が見付かるとを願っている」と書き込んでいる。
同サイトによると、ビザの関係からRobinson容疑者は北京ではなく、ほかの中国の省にいる可能性が極めて高いという。ある学生も、「Robinson容疑者が11年に、ほかの省で講師を続けたいと言っていた」と明かしている。
中国では、学生に危害が及ぶ可能性があるかどうかを確認するために、学校側が外国人講師の身分や背景を調べることはできない。警察は何か手掛かりを知っている人はすぐに通報するよう呼び掛けている。
「人民網日本語版」2013年4月26日