文明的な日本が今も「外国人」を差別する理由

文明的な日本が今も「外国人」を差別する理由。 日本の新華僑報が5月3日に掲載した記事によると、民族的優越感、外国人に対する認識不足などが原因で、日本人の排外的な心理は今も非常に強い…

タグ: 外国人,差別,優越感,日本,日本人

発信時間: 2013-05-12 09:03:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本の新華僑報が5月3日に掲載した記事によると、民族的優越感、外国人に対する認識不足などが原因で、日本人の排外的な心理は今も非常に強い。しかし、「法理」や「配慮」の面から見ると、日本社会は外国人が「我慢の限界」に達する前にいち早くこのような状況を改善しなければならない。

以下は記事の抜粋 

あるベルギー出身の大学生は、滋賀県で2年半生活した後に京都の中心部に引っ越そうと考えた。雑誌でよいマンションを見つけ、喜んで見に行くと、「外国人」に貸さないと言われた。 

実際、このようなケースはよく耳にする。「排外」は、長期にわたって日本社会が多くの「外国人」に与えてきたイメージである。多くの日本に滞在する外国人は、日本でよく「人種」と「国籍」によって違う扱いを受ける。 

労働者権益を研究する米国人専門家は「京都新聞」の取材に対し、「日本社会で、国籍に基づく人種差別と偏見は今も多く存在し、職場、学校、住宅、医療などにも見られる。人種差別は日本だけではないが、日本の外国人に対する偏見はもっと頻繁で、深刻である」と話した。 

「外国人差別」の原因の一つは「民族的優越感」である。大和民族は、世界で特徴のある民族の一つとされてきた。もちろん、日本が優越感を持つのには理由がある。日本はかつて崇拝され、今も科学技術や文明が高く評価されている。さらに、日本人がこのような輝かしい功績を収めたのは、生まれつき賢いためだという極端な見方もある。この「自他ともに認める」の成果は日本人に「民族優越感」を与え、一部の日本人には外国人がちっぽけに見える。 

次の理由は、日本人の外国人に対する認識が不足していることである。一部の日本人は外国人に対してよいイメージを持っていない。ブラジル人に関して言うと、「条件反射」のように「ブラジル人は声が大きく、服装が派手だ」と決めつけている。ベトナム人と中国人は、日本文化に対する尊敬が足りないとよく批判される。もちろん、外国人がみなそうではないことはわかっている。しかし、この先入観は多かれ少なかれ交流時の態度に影響する。また、保守的な日本人に、どのように外国人と付き合うべきか悩ませることにもなる。外国人にとって、これは「差別」になる可能性がある。 

また、日本社会には一つのはっきりした傾向がある。犯罪率の上昇と社会問題の増加は、外国人が増えたためだと見られている。石原慎太郎氏もこのような発言をしたことがある。しかし、日本のある社会学者は取材に対し、「日本に滞在する外国人の犯罪率は、実は日本人より低い。しかも、外国人による犯罪の50%以上が人を傷つける事件ではない。この「不公平」なイメージは、日本メディアが優先的に頻繁に外国人犯罪を報道することと関係がある。 

最後に、差別を禁止する法律は確かにあるが、それほど重視されていないことも理由の一つである。もちろん、誰もが差別はよくないとわかっている。こういった状況で法律は必要だが、残念なことに、外国人の日本での権利を保護する法律は整っていない。つまり、日本の法律は、差別を提唱してはならないとしているが、それに対する処罰と保護はない。 

日本社会に「排外」の傾向があると言っても、すべての日本人が外国人を偏見、差別しているわけではない。しかし、「人には我慢の限度」があり、「法理」や「配慮」の面から見て、日本社会が外国人が「我慢の限界」に達する前に、いち早くこのような状況を改善しなければならない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年5月12日

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