ある研究によると、ここ6年の間に、イヤホンをつけて歩いている途中にケガをする人が3倍に増加し、イヤホンをつけている時の事故発生確率も、つけていない時より高いという。街で観察してみると、確かにイヤホンをつけて歩行したり自転車に乗ったりしている市民を多く見かけ、体を立て横に動かしている若者もいた。あるドライバーは「イヤホンをつけて道を渡っている人には一言言いたい」と語っている。広州日報が報じた。
重慶市で最近、19歳の男性が工事現場の仮設住宅で、イヤホンで音楽を聞きながらインターネットをしていたところ、落雷に襲われ、病院に運ばれたものの、そのまま亡くなるという事故があった。専門家によると、「都市のマンションには通常、避雷針があるため、イヤホンをつけているために落雷するという確率は低いが、工事現場の仮設住宅や道路などでは、電話の使用と同じく、その危険が高まる」という。
一方、別のある調査では、交通事故のうち29%が、発生前に警告となる叫び声や警報が発せられていることが明らかになっている。しかし、イヤホンをつけていると、その警告音が聞こえなくなってしまう。
そのほか、携帯を触ることも、人を注意力散漫にさせ、「不注意による見落とし」が起こる可能性が高まるため、ある専門家は、「交通事故が発生するリスクが大きく高まる」と警笛を鳴らしている。
「人民網日本語版」2013年5月21日