同報告の制作者の一人、中国第三次産業研究センターの李光全・特約研究員は、「中国の一線都市は、経済発展や総合競争力の面ではトップ水準だが、『人間本意』や『生態保護』などの分野をおろそかにしている」と指摘、「都市は不動産の投資化により、値段の高騰を招いており、住みやすさを低下させている。また、大気汚染が原因の煙霧などの環境問題が突出化しているほか、渋滞や政府の資金投入不足などが生態や住みやすさの指数を大きく押し下げている」と分析している。
一方、同課題グループの李超則氏は、「中国の都市には、ハードを重視し、ソフトを軽視する、イメージを重視し、内面を軽視するといった問題が存在する。過去10年、渋滞や住宅不足、疫病の流行、食品の安全問題などの都市問題が大・中都市で爆発的に増加している」と指摘している。
「人民網日本語版」2013年5月21日