中国と日本の大学生の差は、中日両国の学術界の話題の一つとなってきた。日本の国語作文教育研究所の所長、中国の南開大学の客員教授である宮川俊彦氏はこのほど、「日本新華僑報」の取材に応じ、自身の経験をもとにこの問題に対する見解を述べた。
宮川教授によると、中国人と日本人は異なり、中国人は思想家のDNAを持っている。中国人大学生の思考は素早い。教授は南開大学日本研究院で、深くなじみのない内容の講演をしたが、学生たちは理解でき、驚くべき質問までされた。「夏目漱石の小説にはどうして嗅覚に関する描写がよく登場するのか」などの質問である。このような質問をする日本人大学生はいない。宮川教授は中国人大学生の独立的な思考能力と分析力に感心し、感動さえ覚えた。このような中国人大学生を目にし、教師も真剣にすべてを教える。
宮川教授は、中国と日本の大学生の対談、白兵戦についての討論を行いたいと考えている。しかし、教授がこれまでに会った日本人大学生に、中国人大学生と同じレベルの学生はいない。自分の生徒は比較的優秀だが、中国人大学生には及ばないという。中日両国は政治分野で摩擦があり、こんな時こそ両国の文化、経済、学術界の交流がもっと必要であり、中日大学生の討論会を開催する必要があるのではないか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年5月29日